OECD諸国の成人の66%が基礎的な金融知識に苦戦、金融リテラシー向上の鍵は関与
3度目の共同企画として、オックスフォード大学のマイケル・マクマホン教授 (Professor Michael McMahon) とEBCファイナンシャルグループ (EBC Financial Group) のデイヴィッド・バレット (David Barrett) が、11月11日のオープンアクセス・ウェビナーにおいて、世界的な金融リテラシー格差をいかに解消していくかを探る
英国・オックスフォード発, Oct. 30, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- EBCファイナンシャルグループ (EBC) とオックスフォード大学経済学部は、高い評価を得ているウェビナーシリーズ「経済学者の実際の仕事 (What Economists Really Do)」 (WERD) の最新回を発表した。 今回のウェビナー「経済学者のように考える:複雑化する時代における金融リテラシーと経済理解 (Think Like an Economist: Financial Literacy and Economic Understanding in an Age of Complexity)」は、2025年11月11日 (火) 12時 (GMT) に開催される予定である。
この3度目の共同企画は、これまでに取り上げた租税回避や気候経済学に関するセッションを発展させたもので、オックスフォード大学のマイケル・マクマホン教授、EBCファイナンシャルグループ (英国) (EBC Financial Group (UK) Ltd) の最高経営責任者 (CEO)デイヴィッド・バレット、およびモデレーターを務めるバヌ・デミル・パケル教授 (Professor Banu Demir Pakel) が登壇する。

今、なぜ経済リテラシーが重要なのか
現代の複雑な経済環境において、金融原則を理解することは、情報に基づいた意思決定を行うために不可欠である。 OECDの報告によれば、OECD諸国の成人の66%が基礎的な金融リテラシーを欠いている。 金融リテラシーとは、お金を管理し、将来を計画し、十分な情報に基づいて選択を行う能力を指すが、先進国においてもその水準は依然として低い。 英国のような先進国でさえ、最近の調査によれば成人の39%が資金管理に自信を持っていないことが明らかになっている。 本ウェビナーでは、家計と専門家が経済システムを異なる視点で捉える理由、効果的な教育的介入の方法、そして中央銀行や政策立案者がより効果的にコミュニケーションを行うための手法について議論する。
さらに、「スリーE (Three Es)」フレームワーク - 説明 (Explanation)、関与 (Engagement)、教育 (Education) - を紹介し、より強固な経済理解を促進するための実践的なアプローチを提示する。 マクマホン教授の (行動経済学および中央銀行のコミュニケーションに関する) 最先端の研究と、デイヴィッド・バレットが世界の市場でクライアントに助言してきた実務的な洞察を組み合わせることで、本パネルは学術的厳密さと業界の実践をつなぐものとなっている。
「今日、金融リテラシーにおける最大の課題は複雑さではありません。 むしろ、問題は慢心です。 人々はAIやアルゴリズムがすべて考えてくれると思い込んでいるのです」とデイヴィッド・バレットは述べた。 「市場は現在、まるで何があっても揺るがないかのように感じられます。 今年、突発的で予測不能なショックが相次いだにもかかわらず、人々はそうしたノイズを無視するようになっています。 しかし、多くの参加者は、データにアクセスできることと実際に理解していることを混同しています。 ルールベースの取引は執行における個人的な偏りを排除しますが、経済の理解が不要になるわけではありません。 AIが100の取引シグナルを生成することはできますが、関税の影響や中央銀行の政策転換の背景にある力学を理解していなければ、それは全体像を把握しないままパターンに従っているにすぎません。 それはリテラシーではなく、依存です。 オックスフォード大学とのパートナーシップは、まさにこの課題に取り組むものです。情報を真の理解へと変える基礎的な経済的思考を広めることを目的としています」
マイケル・マクマホン教授は次のように述べている。「私たちの研究で最も印象的だった発見の一つは、高度な教育を受けた人々でさえ、日々の金融判断に影響を与える基本的な経済概念に苦労しているという点です。 これは知性の問題ではありません。 むしろ、思考の枠組みの問題なのです。 本ディスカッションでは、こうしたギャップを埋めるための実践的な方法を探り、中央銀行がどのようにより明確にコミュニケーションを図ることができるのか、といったことから、このウェビナーのような非公式の教育的介入が、経済理解や予測能力をどのように大きく向上させることができるのかを考察します」
パネリストについて
デイヴィッド・バレットは、EBCファイナンシャルグループ (英国) の最高経営責任者 (CEO) であり、外国為替、債券、商品、CFDの分野で約40年の経験を有している。 同氏のキャリアは、AIG、ナットウェスト (NatWest)、野村インターナショナル (Nomura International)、クレディ・リヨネ (Credit Lyonnais) などにおけるリーダーシップ職に及び、機関投資家向け取引、市場リスク、金融オペレーションに関する助言を行ってきた。 デイヴィッド・バレットは国際金融界で広く尊敬される人物であり、地政学的リスク、金融政策、市場のボラティリティに関する同氏の見解は、ロイター (Reuters)、フォーブス (Forbes)、フィナンシャル・ニュース (Financial News)、アソシエーテッド・プレス (Associated Press)、Yahoo!ファイナンス (Yahoo! Finance) など、数多くの国際メディアで取り上げられている。 同氏はWERDの再登壇パネリストであり、以前オックスフォード大学で「租税回避の経済学 (The Economics of Tax Evasion)」について議論しており、重要な問題に関する実践的な市場知識と学術的議論の橋渡しに取り組む姿勢を示している。
マイケル・マクマホン教授は、オックスフォード大学経済学部教授、セント・ヒューズ・カレッジ (St Hugh’s College) の上級研究員、中央銀行コミュニケーション研究政策ネットワーク (Research Policy Network on Central Bank Communication) のディレクターを務めている。 同教授はこれまでウォーリック大学 (Warwick University) およびイングランド銀行 (Bank of England) で勤務し、現在はアイルランド財政諮問委員会 (Irish Fiscal Advisory Council) の委員を務めている。 同教授のマクロ経済学、金融政策、中央銀行コミュニケーションに関する研究は、『クォータリー・ジャーナル・オブ・エコノミクス (Quarterly Journal of Economics)』および『レビュー・オブ・エコノミック・スタディーズ (Review of Economic Studies)』などの主要学術誌に掲載されている。
イベント詳細 — 今すぐ登録されたい
| 内容 | 経済学者のように考える:複雑化する時代における金融リテラシーと経済理解 |
| 日時 | 2025年11月11日 (火) 12時 (GMT) |
| 形式 | Zoomによる無料オンライン・ウェビナー |
| パネリスト |
|
| モデレーター | マヌ・デミル・パケル教授、オックスフォード大学経済学部 |
本ウェビナーは、学生、金融専門家、政策立案者、教育関係者、トレーダー、投資家、そして経済的思考を理解しようとするすべての人を対象としている。 このウェビナーでは、両パネリストによるインタラクティブなQ&Aセッションが行われる。
登録は無料で、現在https://www.ebc.com/oxford2025で受付中である。 今すぐ登録して席を確保されたい。
免責事項:本資料は情報提供のみを目的としており、EBCファイナンシャルグループおよびその関連会社 (「EBC」) による推奨または助言を構成するものではない。 外国為替および差金決済取引 (CFD) の証拠金取引は高いリスクを伴い、すべての投資家に適しているとは限らない。 損失が預託金額を上回る場合がある。 取引を行う前に、取引目的、経験レベルおよびリスク許容度を慎重に検討し、必要に応じて独立したファイナンシャル・アドバイザーに相談されたい。 統計情報または一部の投資実績は、将来の成果を保証するものではない。 EBCは、本情報に依拠したことにより生じたいかなる損害についても一切の責任を負わない。
EBCファイナンシャルグループについて
EBCファイナンシャルグループ (EBC) はロンドンで設立され、金融ブローカー業務および資産運用の専門性で知られるグローバルブランドである。 英国、オーストラリア、ケイマン諸島、モーリシャスなどの主要な金融管轄区域において規制を受ける関連企業を通じて、EBCはリテール投資家、プロフェッショナル投資家、機関投資家に対し、通貨、商品、CFDを含むグローバル市場および取引機会へのアクセスを提供している。
100以上の国・地域の投資家から信頼され、ワールド・ファイナンス (World Finance) による複数年にわたる表彰を含む国際的なアワードも受賞してきたEBCは、最優秀取引プラットフォーム (Best Trading Platform) および最も信頼されるブローカー (Most Trusted Broker) などのタイトルを有し、世界有数のブローカーとして広く認められている。 強固な規制体制と透明性への継続的な取り組みにより、EBCは競争の激しい国際市場において、安全性、革新性、顧客第一の取引ソリューションを提供できるブローカーとして常に上位にランク付けされている。
EBCの子会社は、それぞれの管轄区域においてライセンスを取得し、規制を受けている。 EBCファイナンシャルグループ (英国) リミテッド (EBC Financial Group (UK) Limited) は、英国金融行動監視機構 (Financial Conduct Authority:FCA) によって規制されている。EBCファイナンシャルグループ (ケイマン) リミテッド (EBC Financial Group (Cayman) Limited) は、ケイマン諸島金融庁 (Cayman Islands Monetary Authority:CIMA) によって規制されている。EBCファイナンシャルグループ (オーストラリア) プライベート・リミテッド (EBC Financial Group (Australia) Pty Ltd) およびEBCアセット・マネジメント・プライベート・リミテッド (EBC Asset Management Pty Ltd) は、オーストラリア証券投資委員会 (Australian Securities and Investments Commission:ASIC) によって規制されている。EBCファイナンシャル (モーリシャス) リミテッド (EBC Financial (MU) Ltd) は、モーリシャス金融サービス委員会 (Financial Services Commission Mauritius:FSC) により認可および規制されている。
EBCの中核を担うのは、主要な金融機関で40年以上の経験を持つ業界のベテランチームである。 プラザ合意や2015年のスイスフラン危機、新型コロナウイルスのパンデミックによる市場混乱といった主要な経済サイクルを乗り越えてきた実績を持つ。 EBCは、誠実さ、敬意、顧客資産の安全性を最優先する企業文化を育み、すべての投資家との関係を最大限の真剣さをもって取り扱うことを徹底している。
EBCは、FCバルセロナの誇り高き公式外国為替パートナーであり、影響力あるパートナーシップを通じてコミュニティの力を高める取り組みを継続している。具体的には、国連財団による「団結してマラリア撲滅へ (United to Beat Malaria)」イニシアチブ、オックスフォード大学経済学部との連携、さらにはグローバルヘルス、経済、教育、サステナビリティ分野の取り組みを推進する多様なパートナーとの協働が挙げられる。
報道関係者向けの問い合わせ先:
アルヤ・アマニ (Alya Amani)
グローバル広報エグゼクティブ (Global Public Relations Executive)
alya.amani@ebc.com
オルドリック・ティンカー・トヤド (Aldric Tinker Toyad)
グローバル広報リード (Global Public Relations Lead)
aldric.tinker@ebc.com
本発表に付随する写真はこちらから入手可能:https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/90f49ab8-48b6-4635-b32e-a78781461974/ja
Legal Disclaimer:
EIN Presswire provides this news content "as is" without warranty of any kind. We do not accept any responsibility or liability for the accuracy, content, images, videos, licenses, completeness, legality, or reliability of the information contained in this article. If you have any complaints or copyright issues related to this article, kindly contact the author above.
